
「藻類」は様々な栄養成分や液体燃料を作ります。藻類の栄養成分としては、アミノ酸、ビタミン類や不飽和脂肪酸に富んでいます。また、藻類の種類によってはスクアレンやオメガ3などの付加価値の高い不飽和脂肪酸も生産します。スクアレンは、現在、絶滅危惧種である深海サメから抽出されておりますが、最近、藻類での生産が注目されています。
弊社では、「藻類」の生育を新しい農業とする位置づけをして、「藻の農業」を推進して、サプリメントなどの栄養補助食品や飼料の添加物の利用などに取り組んでおります。
藻類の生育には、メタン発酵などから排出される栄養分に富んだ消化液やバイオガスから分離される炭酸ガスを利用する、循環型農業モデルを構築します。
藻類の一種のスピルリナは古来アフリカや中南米の湖に自生する熱帯性の藻類で、現地の人々の貴重な食糧源として利用されてきた。水温30-35℃の無機塩類濃度の高いアルカリ性(pH9-11)の水を好み、陸上植物と同じように光合成を行い増殖します。
スピルリナは、タンパク質を約60%含み、ビタミン、ミネラル、多糖類(食物繊維)、クロロフィルなどを含むため、健康食品・栄養補助食品として利用されています。クロレラと比較しても、ベータカロテン含量が多く、消化吸収性が良いのが特徴です。また、スピルリナは、健康食品の利用以外にも、飼料の付加価値を高めるための添加物の利用も期待されています。
弊社では、スピルリナの大量培養に成功して、商業化を進めています。
スピルリナは、螺旋形をした大きさが0.5mmほ
どの栄養豊富な緑色の藻です。
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石油製品の価格が高止まりする中で、藻類によるオイル生産などのバイオ燃料分野での活用が注目されています。弊社で取り扱っている藻類の1つである「スピルリナ」は、バイオ燃料や栄養補助食品のいずれの用途でも有望視されています。
弊社では、スピルリナからのバイオ燃料の生産に成功し、引き続き、培養技術、藻類の選別・最適化やバイオ燃料の抽出方法の改良などを進め、実用化に取り組んでおります。
弊社では、スピルリナ以外にも、燃料生産に最適な藻類(ボトリオコッカス)を探索して、60円/L以下のバイオマス燃料の生産を目指して研究開発にも取り組んでおります。本研究開発は、藻類によりバイオマス燃料の生産技術に精通した榎本教授(神戸大学)からの協力を得て進めております。
弊社では、藻類の大量培養を可能とするインフラを擁し、様々な藻類の培養経験がございます。培養インフラは、16槽の小型培養プール(1700L)と16槽の大型培養プール(13000L)を有しています。培養プールには、撹拌装置があり十分なエアリングができます。培養後は、藻類の収取、凝縮と乾燥などできる付随設備もございます。
藻類の培養のご用命は、お気軽にご相談ください。